船酔いのうんちく
ここでは、船酔いする人で述べたことがどうしてそうなるのかまたそれをするためにはどうしたらいいのかをだらだら書いています。お暇な時に読んでみてください。
まずは、船酔いのメカニズムを理解しましょう。脳は目からの視覚情報と耳で感じる平衡感覚の情報と身体を動かす筋肉の情報を合わせて、身体の位置を認識しています。 これらの情報にズレが起こると自律神経が興奮して、船酔い状態となります。 このズレをいかにして無くしていくかが、船酔い防止の第一歩になるのです。
酔い止め薬の基礎知識酔い止め薬の主成分は、抗ヒスタミン薬や副交感神経遮断薬などです。抗ヒスタミン薬は、脳から放出されるヒスタミンの刺激によっておこる吐き気をおさえます。 また副交感神経遮断薬は、自律神経の興奮を抑えます。抗ヒスタミン薬は個人差がありますが、眠気を誘います。 眠気が強くでる酔い止め薬を服用してのダイビングは、避けましょう。
サイパン旅行前
- サイパンに向けて、体調を整えよう
- サングラスと酔い止め薬を買おう
目からの視覚情報と耳からのの平衡感覚情報とが、上手く統合されない時(ずれた時)に船酔いは起こります。 サングラスは、この統合を助ける働きがあると言われています。またサングラスは、色の濃いものがいいようです。 酔い止め薬にはいろいろなタイプがありますが、市販されているもので大丈夫です。酔い止め薬を選ぶときは、仕様書をよく読み、眠くならないものを選びましょう。 また効果の継続時間も確認しましょう。サイパンのボートダイビングは、6時間~7時間持続すればほぼ大丈夫です。 酔い止め薬のタイプには、錠剤タイプのものやアンプルタイプのものもあります。アンプルタイプのものがよく効くようです。
いつでもかなり船酔いする人は、眠くならないもので両方のタイプを買いましょう。 前日の夜に錠剤タイプを飲んで寝て、ダイビング当日のボートに乗る30分ぐらい前にアンプルタイプを飲むとかなり効くようですよ。
ボートダイビング前日
睡眠を十分とるようにしよう
睡眠不足や体調不良は、船酔いの原因となります。可能な限り睡眠をとるようにしましょう。また眠れない時でも、体と精神を休めるつもりで横になっていましょう。
ボートダイビング当日のボートに乗るまで
- 朝食をとろう(腹八分目に!)
普段朝食をとらない人も、朝食は取るようにしましょう。空腹も満腹もよくないので、腹八分目がベストです。 また油物やみかんなどの柑橘系の果物は、消化が悪いので吐きやすくなります。バナナやビスケットなどだと、消化にいいですね。
- ボートに乗る30分前に酔い止めを飲もう
船酔いが起こってからでも酔い止めの効果はありますが、ボートに乗る30分が効果的です。
- ボートに乗る前にダイビングの準備は出来るだけ済ませておこう
ボート上でのダイビングの準備作業をなるべく減らしましょう。ボートに乗るまでに出来ることは、
- ダイビング器材をセッティングしておく
- レンタル器材の場合は、器材の使い方を確認しておく
- ダイビングに必要なスキルを確認しておく
- ウエットスーツを着ておく
- ブーツを履いておく
- ウエイトベルトのウエイトの位置を自分用に調整しておく
- フィン、マスク、ウエイト、グローブなどは手元に置いておく
- フィンのストラップは伸ばしておき、すぐに履けるようにしておく
- マスクの曇り止めのしておく(又は誰かにしてもらう)
などがあります。すべてやっておきましょう。
- 過去に船酔いしたことがあることは忘れ「今日は、船酔いしない」と思い込もう
とムチャクチャ難しいことを簡単に書いていますが、忘れるように努力しましょう。 過去の船酔いの経験は、マイナス思考の自己暗示となります。 マイナス思考の自己暗示は、「不快感」や「自律神経の興奮」などを強くし船酔いしやすくなったり船酔いを悪化せる原因になります。 忘れることが出来ない場合は、プラス思考で考えるといいですね。 例えば、車は大丈夫だけど船はダメという人は、縦揺れの経験の少なさから脳が船の動きを予測できないからです。 脳が船の動きが予測できないと感覚のズレが出来るので船酔いするのです。 そこで過去に船酔いしたことがあるという人は、必ず船には乗ったことがあるのでそれを逆手に取り、
「過去は船の動きを脳が予測できなかったが、ボートには何度も乗っているので今日は船酔いしない」
と思い込むようにしましょう。船酔い防止の中でこの思い込みは、かなり重要です。私自身も思い込みだけで、かなり助けられています。
ボートに乗ってから
- いい場所を確保しよう
ボートの中で一番揺れないのは、ボートの中心から進行方向に向かってやや後ろです。 ここがボートの重心となっているので、縦揺れや横揺れに対して一番強い部分です。この席をまずは確保しましょう。 もし乗り遅れて確保できなかった場合は、そこに座っている人に事情を説明し席を変わってもらえるようにお願いしましょう。 ただその人も同じ目的でその場所にいる可能性も高いので、断られることもあると思います。また匂いにも注意しましょう。 ボートの排気ガスが漂うところやボート内の喫煙場所になっているところは避けましょう。
- 進行方向に向かい座ろう
進行方向に向かい座ることは、波によるボートの動きを予測できるようになり、 三半規管の平行感覚情報と目からの視覚情報を統合する手助けをしてくれ、船酔い予防になります。
- 手元足元は見ないように、なるべく遠くを見るようにしよう
船酔い防止の基本ですね。たまにボート上で本を読んでいる人がいますが、ちょっとかっこよく見えますね。 しかし私を含め船酔いする人は、絶対にしてはいけない行動です。これをしていると、絶望的な船酔いが襲ってきます。 インストラクターがブリーフィングをしている時もインストラクターを見ている必要なないです。 耳だけかたむけ、視線は遠くを見るようにしましょう。もちろん他の人と話をする時も同じです。
- トイレにはなるべく行かないようにしよう
サイパンのダイビングボートには、トイレのついているものもあります。 トイレのような狭い空間に入ると、視点がどうしても近いところに集まるようになります。 上の手元足元を見ているのと同じ状況になるので、船酔いする人はなるべくトイレには入らないようにしましょう。 尿意をもよおした時は、海でする方が船酔い防止という部分では無難です。 また吐きたくなった時もトイレには入らず、海へ向かって吐くようにしましょう。
- ダイビングポイントに到着する前にダイビングの準備は全て終えておこう
ボート上では走行中よりも止まる直前の減速した時や止まっている時が、一番船酔いしやすいです。 減速する前にダイビングの準備を終え、止まったらすぐにエントリーできるようにしましょう。
- ダイビングポイントに到着したらすぐにエントリーしよう
上と同じようにボートが止まっている時は、船酔いしやすいです。すぐにエントリーできるようにしましょう。 サイパンのダイビングボートは、自分の準備が出来たらいつでもエントリーできるものと一人ずつしかエントリーできないもの(順番待ちのあるもの)があります。 一人ずつしかエントリーできないものの場合は、インストラクターに事情を伝え最初にエントリーさせてもらえるようにしましょう。 この時にインストラクターからどこで待っていればいいのか聞いておきましょう。ロープの下まで行って待っているのか、 5mぐらいの水深で待っているのかはそのインストラクターが判断してくれます。
- エントリーしたらすぐに潜降ロープから潜降を開始しよう
船酔いする人は、水面の少しの波でも船酔いすることが多いです。潜降ロープまで行きロープ沿いに潜降を開始しましょう。 そしてインストラクターから聞いた場所で待つようにしましょう。
- エアーを持つ人は、エキジットする時なるべく最後にしてもらおう
何度も言いますが、止まっているボート上は船酔いしやすいです。 なるべくその時間を減らすように、エキジットは最後にしてもらうようにインストラクターに伝えましょう。
- エキジットする時は十分気を付けよう
ここまで大丈夫でも、エキジットした途端に気持ち悪くなる人もいます。 それはハシゴなどを登り自分の席につくまで、どうしても手元足元を見なければならないからです。 なるべくすばやいエキジットとボート上の移動を心がけましょう。ただつまずいたり、滑ったりしないように、十分気を付けましょう。
それでも船酔いしそうな時は
ツボ刺激
手首の内側の手首から3cmぐらいの所にある、内関(ないかん)というツボを刺激する。 このツボを刺激すると神経の興奮を抑えてくれ、自律神経のバランスを整える作用があります。 市販されている船酔い防止バンドなどは、このツボを刺激するように出来ています。バンドでなくても自分で押さえてもOKです。 ただバンドだと両手のツボを同時に押さえることが出来るので便利ですね。
それでも船酔いしてしまったら
それでも船酔いしてしまったら、船酔いが軽い場合は水中にいる時間を長くしましょう。 ボート上よりも水中の方が揺れていないので楽です。重度の船酔いの場合は、ダイビングも中止した方がいい場合があります。 それは水中で吐けない人などは、水中で込み上げてきた異物がのどに詰まるとパニックになる可能性があるので苦しいかもしれませんがボート上で待機しましょう。 またダイビングを中止することを決めた場合(他の人が潜っている間待っていないといけない場合)は、ウエットスーツは脱いで日陰で仰向けになり寝ましょう。






















